一見すると八百屋さん。実は・・・
実は、山口のいろんな海の幸がそろってまーす! !
とっておき!の品もありまーす。
「狐の足あと」から井上公園方面に向かう道路を挟んでお隣に、瑞々しい野菜が店先に並ぶお店があります。一見すると、地元の人が利用する八百屋さんのように見えるのですが・・・。
実はココ、お野菜だけでなく、美味しい山口の海の幸土産が買えるお店なんです!!
その名も「食料品百貨 長宗商店」。
(一方通行の交通標識の後にちょこっと見える黒い建物が「狐の足あと」でーす)
さて、「長宗商店」さん。
「へー、食料品百貨店なんだ?!!」と看板を眺めつつ店先に近づいていくと、”でびら”の干物が目にとびこんできました。新わかめと一緒に店先で風に揺られてます。
”でびら”ってナニ?? はい。ご紹介します。
でびらかれいを天日干しにしたもので、古くから愛されている瀬戸内の海の幸。軽くあぶって食べると美味しんです。薄く塩味がついてるのでそのままでも素朴な味で美味しいんですが、お醤油とマヨネーズ、それに七味をふったものをつけて食べると、ビールのおつまみなんかに最高!!です。左党の皆さん、山口土産にいかがですか?
でびらに夢中になっていたら、店の中から女将さんが出てこられました。
「こんにちは。お隣の『狐の足あと』から来ました白狐です。長宗商店さんは店先に野菜がたくさん並んでるので八百屋さんかと思ってたんですけど、海産物も扱っていらっしゃるんですねー」
「そうなんですよ。うちはお土産に喜ばれるかまぼこ、ちくわもありますし、萩や長門など日本海産のものから瀬戸内産のものまで、海のものが結構そろってるんですよ」
おっ、こんな近くに山口のお土産選びのアドバイスをしてもらえる方がいらっしゃったんだ!!
よし、早速、オススメの山口土産を伺ってみましょう。
「そうですね、いろいろあるんですけど・・・今日は、金太郎の一夜干しが入ってますから、それがオススメですよ」
金太郎。ピンク色をしたこのお魚の名前です。その金太郎の一夜干しは、山口県内ではとってもポピュラーな食品なんですが、多分よその県では売ってない(と思いマス)山口県オンリーの海の幸です。
と、そこに地元のお母さんが来店。
「あっ、金太郎がある。今日来てよかった。これ、もらって帰るから!!」
とお買い上げ。
「この一夜干し、萩から仕入れるんですけどなかなか手にはいらないんですよ。だから地元の方でも、店先で見かけたら必ず買うっていうお客さんが多いんです」
と長宗商店の女将さん。いつも店先に並んでいるわけではなくて時々しか入らないレアもの・・・お土産として狙い目ですよ、皆さん。
「これ小骨が多くて食べるの大変なんじゃけど、昔からずっと変わらんこの味が好きなんよねー」とお買い上げになったお母さん。一夜干しした金太郎のしっかりとした底味のあるその身がお好きなんだそう。早速、明日の朝食の一品にするそうです。
長宗商店さんでは金太郎のほかに萩や長門仙崎でつくられたカレイの一夜干しも取り扱っていて、こちらも地元の人、観光客を問わず人気の品だそう。但し、こちらも金太郎と同じくいつも店頭にあるわけではないそう。見かけたときが買い時、かもです。
女将さん、続いてのオススメは?
「ギョロッケと浜天ですね」
”ギョロッケ”(耳慣れない言葉ですよね、地元の方以外は多分・・・)は魚のすり身をフライにしたもので、いってみればお魚バージョンのコロッケのこと。
「そのままでも食べられますけど、フライパンで軽く焼いて、生姜醤油で食べると美味しいんですよ」
ほー、なるほど。ついでに、”浜天”の食べ方も教えていただけますか?
「あぶって大根おろしで食べてもいいし、おでんの種にしたり、甘辛く炊いたらお弁当のおかずにもなるし・・・」
お、美味しそう・・・こうして女将さんから食べ方をうかがってると、お土産を買って帰った後の食卓の風景が目に浮かんできて、ついついいろいろ買ってしまいそう。
「浜天は、残ったら冷凍もできるから便利なんですよね。だから、ここから地方発送したお客さんから『あれ美味しかったから、また送ってよー』と、リクエストがくるくらい人気のお土産なんですよ」
ギョロッケも浜天も一年を通じて店頭に並んでるそうなので、オールシーズンお土産にできますよ。
長宗商店さんにはこのほかにも、かまぼこやちくわ、ふぐやうにのお茶漬けのもと、わかめのふりかけ、山口県名産の粒うになどなど三方を海に開かれた山口県ならではの自慢の海産品がずらり揃ってます。
詳しくは、コチラ
お買い上げ商品の地方発送もできるそうなので、たくさん買っても大丈夫?!
また、”食料品百貨”の店名の通り、海産物だけでなく山口県オリジナル野菜の”はなっこりー”はじめ、山口みかん、山口トマトなど県産野菜も豊富な品揃えです。地元に愛されるお店だけに価格はお手頃ですし、産直仕入れで鮮度も抜群。海産物と一緒に買って送りにしちゃう、というのもオススメです。
「送りといえば・・・」と女将さんが最後すすめてくださったのが、かまぼことちくわのセット。4つのメーカーの品が詰め合わせになっていて、同じかまぼこでもそれぞれのメーカーごとに個性のある味が楽しめるのだそう。
「新川は簀巻きになっているかまぼこで・・・」
と女将さんからのお話は続いていくのですが、この続きはぜひ実際に店頭にお越しになって女将さんから直にお聞きくださいね。地元の商店の方とのふれあいも、旅の楽しみの一つ!ですよね。
ぜひ、女将さんにオススメの食べ方なんかを伺いながら、お買い物を楽しんでいってくださいね。
「長宗商店」の女将さん、お忙しい中、取材にご協力いただき、どうもありがとうございました。・・・あとで「浜天」買いに来ます・・・。