2015年6月
湯田から「花燃ゆ」の舞台 萩を満喫してきました
■湯田から「花燃ゆ」の舞台 萩を満喫してきました
今年のNHK大河ドラマの主人公は、吉田松陰「先生」の妹・文さん。
「狐の足あと」2階の多用途スペースでも、ドラマで主人公の文役を演じる井上真央ちゃんが着た着物をはじめ、撮影に使われた衣装や小物、写真パネルなどを展示したNHK大河ドラマ「花燃ゆ」パネル企画展 を2015年末まで開催しています。
というわけで、今回の白狐のおでかけは、「湯田から「花燃ゆ」の舞台 萩を満喫してきました」篇です。
■湯田温泉から萩に行くには・・・
代表的なバス路線は2種類あります。
その1。湯田温泉から萩へ直行する
その2。秋芳洞・秋吉台経由で萩へいく
このうち、「その2」は、以前のブログ「湯田温泉から秋芳洞・秋吉台に行ってきました」でご紹介した「秋芳洞入口」でバスを乗り次いで、萩まで行くことになります。今回は湯田温泉から萩まで直行で行く「その1」をご紹介します。
(新幹線をご利用のお客様には、新山口駅から萩への直行バスもあります。詳しくはこちら。それと湯田温泉にお泊りのお客様は新山口駅で荷物を預けて(無料!!)手ぶら観光できる便利なサービスがあるんです。荷物はお宿まで運んでもらえます。詳しくはこちら)
萩行きの直行バスは、湯田温泉の中心部、ユウベルホテル松政前のバス停から乗車します。乗り場は、3番。
ここから中国JRバスが運行する「特急はぎ号」に乗車します。
この「特急はぎ号」ですが、1日6便で運行していますので、あらかじめ予定を立てておくことをオススメします。「特急はぎ号」の時刻表はこちら。
■東萩駅からスタート!!
城下町・萩巡りは循環バスが便利。
さて、3番乗り場から「特急はぎ号」に乗車したら萩まで乗り換えなし。1時間と少しで到着しました。今日の萩観光の起点は、「東萩駅」。
しかし、なにせ、今朝突然思いたったおさんぽ。大河ドラマでお馴染みの「松陰先生ゆかりの地を訪ねたい」という以外はノープラン・・・。ということで、まず東萩駅構内にある観光案内所を訪ねました。
「松陰神社と大河ドラマ館に行きたいんですが」
「そうですね・・・100円で乗れる“萩循環まぁーるバス”を使うと便利ですよ」
というわけで、時刻表付きの循環バスのパンフレットをいただいて松陰神社&大河ドラマ館へ。(大河ドラマ館は2016年1月10日まで開館)
■ “萩循環まぁーるバス”って??
萩の市街地をぐるっと循環して走っているバスで、東回りと西回りの2ルートがあるそう。運賃は、1回の乗車につき100円。各ルートとも30分毎に運行しているので観光に利用すると便利ですよ、とのこと。観光案内所でいただいたパンフレットは、東回りと西回りが色分けしてあって初めての方でも分かりやすくて助かります。
萩循環まぁーるバスの乗り場は、東萩駅の駅舎を出て左手と・・・ココです。バス停の向こうには、レンタサイクルのお店も。自転車で城下町巡りもいいですね。
赤い車体の小ぶりなバスがやってきました。
正面上部に東回りの表示。バスの中はこんな感じ。席数が少なく、こじんまりしてます。
途中、道の駅・萩しーまーとに停車。
今、話題の世界遺産へ登録勧告されている(2015年5月4日現在)「明治日本の産業革命遺産」の遺産群のひとつに数えられている「萩反射炉」はこのバス停から徒歩で5分くらいのところにあるそうですよ。
■まずは松陰神社へ
東回りの循環バスに乗って15分弱で「松陰神社前」に到着です。
鳥居をくぐってしばらく行くと、ドラマで塾生たちが議論を闘わせている“あの”松下村塾や
松陰先生の実家、杉家旧宅が。
そして最奥に、松陰先生を祀る松陰神社が鎮座。お参りしておきましょう。何かご利益があればいいな・・・。
続いて次の目的地、大河ドラマ館に向け移動です。松陰神社前のバス停から再び、再び赤い循環バスに乗車しまーす。
■再び循環バスに乗って大河ドラマ館へ
東回りの循環バスは、松陰神社を出た後、「東光寺」や「松陰誕生地」などを経由して萩市役所方面に向かいます。松陰神社でバスに乗車して20分ほどで萩市役所に到着。
本日の第二の目的地、大河ドラマ館は道を挟んで向かいの旧明倫小学校内にあります。実は、萩市役所の次が大河ドラマ館前のバス停になるのですが(萩・明倫センター〈大河ドラマ館前〉)萩市役所前発着の循環バスはここで約4分、時間調整のため停車するのです。
その間、じっと待ってるのもったいないなとせっかちな白狐は、市役所構内を抜けて旧明倫小学校を覗いてみることにしてみました。
その前に、ここでひとつ“萩循環まぁーるバス”の情報を。
萩市役所前には、東回り、西回り、両方のバスが停車するので、萩城趾や城下町などなど西回りのバス停近くにある観光地に行きたい人は、ここで乗り換えると便利です。
■大河ドラマ館は萩市役所の前。
旧・明倫小学校の敷地内にあります。
さて、おさんぽの続きへ。
あっ、市役所構内に夏みかんの樹。夏みかんがたわわになってます。萩情緒、たっぷり!!
その市役所構内を抜けて横断歩道を渡り、まずは旧明倫小学校へ。
レトロな校舎がステキ!
藩校・明倫館の跡地に建つ明倫小学校の校舎は昭和10年の建築で国の登録有形文化財第1号に指定されているとのこと。この木造校舎、なんと平成26年の春まで現役の小学校校舎として使用されていました。
登録有形文化財だという校舎(見学は外からのみ)、そして高杉晋作も剣術の試合に訪れた(!!)という旧明倫館の剣槍術場だった「有備館」(中に入れます・入館無料)を見学し、(なんだか志士たちが出てきそうな雰囲気です)
ドラマ館到着〜。入場料(大人500円、小・中学生200円)を払って、いざ入館!ちょっとだけ中の様子をご紹介しますと・・・
ドラマに使った衣装や
杉家の台所セット。
ほかにも松下村塾のセットやドラマ出演者の紹介、おみくじコーナー、萩ロケの裏側を紹介する映像コーナーなどあり、いろいろ楽しめます。
(館内は、ご紹介した撮影OKのトコロとドラマ出演者の写真など撮影NGのトコロがあります。撮影する時は、係の人に確認してね)
大河ドラマの世界を堪能して、ドラマ館終了。
今回はご紹介しきれませんでしたが、菊屋家や久保田家などのある萩城下町エリア(世界遺産の登録項目にもなっています!!)、萩博物館、萩城跡・指月公園など詳しくは萩市観光協会へ。
では、湯田温泉まで戻ることにします。
帰りは、「萩バスセンター」からバスに乗ることに。まぁーるバスの路線図を片手に大河ドラマ館から歩くこと5分で萩バスセンター。
覚えていますか? 今回のおさんぽで萩到着時にバスを降りたのは「東萩駅」。今帰りのバスに乗ろうとしているのは「萩バスセンター」。「特急はぎ号」で萩まで来た時、この「萩バスセンター」は「東萩駅」の一つ手前の停留所になります。もし、大河ドラマ館から観光をスタートするつもりなら、ここで降りてもいいですね。
(東萩駅からは、新山口駅への直行バスも出ています。時刻表はこちら。)
さて、「萩バスセンター」で湯田温泉行きのバスに乗車すれば1時間ちょっとで湯田温泉に到着です。湯田温泉は萩からのアクセスがいいので萩で水揚げされる日本海の新鮮な海の幸や、萩の地酒を提供するお店もたくさんあります。美肌の湯でさっぱりしたら、夕食は何にしようかな・・・・とバスに揺られて思いつつ、萩のおさんぽ終わります。
萩直送の地魚と地酒を湯田温泉で。〆は板一枚使ったウニ丼!
■夕食に新鮮な魚を食べるなら…
観光や出張で訪れた湯田温泉の夜。夕食に日本海の鮮魚と地酒で一杯やりたいときにピッタリなのが、萩市の市場から毎朝直送している地魚が自慢の「居魚屋 波柄(なみがら)」。波柄さんは、ユウベルホテル松政向かいの道路をまっすぐ進むと右手にあります。道路から少し奥に立地しているので、まずは看板を見つけましょう!古民家を改装した和の雰囲気たっぷりの外観です。
店内に入るとすぐにカウンターがあります。1人で訪れ、カウンターで気楽に食事を楽しむお客様も
多いそう。
カウンターの反対側には座敷があり、靴を脱いで上がるようになっています。奥には個室も
あります。
■萩の鮮魚を味わい尽くす!
どんな魚が食べられるかはその日の仕入れ状況によって変わるため、来店してからのお楽しみ。店内のメニュー表に「本日の刺身」「本日の肴」などが記載されています。
今日は「アマダイ」があるということなので、こちらをお刺身にしてもらいます。見た目も楽しませてくれる、尾頭付きの盛りつけ!萩沖はアマダイの漁場で、漁獲量は全国トップクラスだそう。鮮度が高いうちに萩の港に水揚げされるのが特徴で、ブランド魚としても売り出されています。
次に「瀬つきあじ」のお刺身。こちらもブランド魚。日本海沿岸は瀬(自然礁)が多くて、良質なえさが豊富なので、脂がのった瀬つきあじが育つそうです。サイズも大きくて肉厚、甘みがあって鮮度も抜群!お刺身が美味しかったので、「瀬つきあじ」の煮付けも注文しました。他にも、塩焼きやフライもあり、いろんな調理法で楽しめるようです。
アマダイは春、瀬つきあじは夏が旬。秋には金太郎やノドグロ、冬にはトラフグやアンコウなども入荷するそうです。金太郎とは「ヒメジ」の萩地方での呼び名で、淡白な白身でありながら独特の旨みが特徴の小魚。
■山口の地酒がいっぱい!
山口の地酒にも力を入れていて、山口県内18蔵の地酒を提供されています。こんなにあると、どれを注文するか悩みますね。
注文するとお店の人が目の前で一升瓶からグラスに注いでくれます。
湯田温泉には山口県各地の地酒も集まってきます。気に入ったものは、湯田温泉の土産店や酒屋で買って帰ることもできますよ!
■〆は「ウニ丼」で!
ウニを板一枚のせたどんぶりが登場!たっぷりあるので、シェアしても十分堪能できます。湯田温泉でこれだけのウニ丼が食べられるなんて幸せ! 4~8月はアカウニが中心で、冬はムラサキウニになるそう。禁漁期間(10月~12月ごろ)もあるのでご注意を。
ランチ営業もされていて、日替わり海鮮丼や地魚フライ定食などがあります。このウニ丼もランチでいただくことが可能。
波柄さんでは、目利きのオーナーが旬の魚や質の良い魚を仕入れています。東京や大阪に出荷される高級魚や珍魚の入荷もあるとのこと。湯田温泉にいながら、萩の地魚を味わうことができるお店です。
湯田温泉は萩から車で約50分という立地にあることから、日本海の新鮮な海の幸が集まってきます。日本海だけでなく瀬戸内海からも、山口県内各地から美味しい食材が集まってくるのが湯田温泉。他にもいろんなお店を探して、湯田温泉の夜を楽しみましょう!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。お店の都合や事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。 訪問日:2015-05-23