2015年8月
湯田温泉を散策したら、県産フルーツや野菜のジェラートでひと休み。
■暑い日にはジェラート食べてひと休み
湯田温泉には、井上馨の生家跡の井上公園など幕末や明治維新に関するスポットや、白狐伝説にちなんだ狐のモニュメントなどが点在しているので、散策も楽しみ方のひとつです。そして、散策途中にひと休みするのにオススメしたいのが、山口県産フルーツや野菜を使ったジェラートを提供している「gelato & coffee Pelo(ペロ)」さん!日本家屋を改装した和風のたたずまいです。
ペロさんは、ユウベルホテル松政さん向かいの通り(スミスタクシーさんの通り)に入り、30メートルほど進むと左手にある駐車場の奥にあります。
真っ白なのれんをくぐって中に入ると、店内には靴を脱いであがるようになっています。飲食スペースは、畳にちゃぶ台と座布団で、なつかしさを感じさせる空間。テーブル&ソファ席も用意してあります。
■県産食材を使ったジェラートがズラリ
まずはジェラートを注文します。この日のメニューは、ジャージー牛乳、抹茶、完熟トマトのソルベ、くりまさる、ブルーベリーヨーグルトなど。山口県の酒粕を使った週末限定の『酒粕ジェラート』もありました!どれにしようか迷ってしまいますね。
ペロさんでは、その日の分のジェラートを毎日お店で作っています。ちなみに、なくなり次第終了なので、たくさんの種類から選びたい方は早い時間に行ってみましょう。11時30分開店です!
サイズは、シングル(1種類)、ダブル(2種類)、トリプル(3種類)があります。どのジェラートにするか迷ったら、ダブルやトリプルにして食べ比べてみましょう。次に、カップかコーンを選びます。
こちらは「ダブル」。酒粕ジェラート+トマトのソルベを組み合わせました。酒粕ジェラートは、山口県の地酒の酒粕を使った、ほのかにお酒の香りがするジェラート。この日は、山口市徳地にある新谷酒造さんの「わかむすめ」の酒粕を使用していました。トマトも山口県産を使用。この日は山口市秋穂産トマトでした。山口市南部の秋穂地区では、太陽の光をいっぱいに浴びた、高糖度で味の濃いトマトを栽培しています。
こちらは「トリプル」で、ジャージー牛乳+くりまさる+抹茶を組み合わせました。ジャージー牛乳は、山口市にある秋川牧園さんのものを使用。くりまさるは、栗にも勝る糖度ということで名付けられた山口市阿知須産の甘みの強いかぼちゃです。出荷時期は7月~8月ですが、11月~12月にも少量出荷されています。
ドリンクとセットにすることもできます。この日は暑かったので、ブルーベリーヨーグルトのジェラートと一緒にアイスコーヒーをいただきました。もちろん、ブルーベリーも山口県産のものを使用しています。ヨーグルトのジェラートにブルーベリーソースがよく合い、夏らしい爽やかな味でした。
■おしゃれな空間も楽しめる
赤をアクセントにした什器やインテリア、手描きのポップ、植物やお花など、おしゃれでセンス良い店内は、女性客に好評。
店内にはアートの展示もあります。「第5回やまぐち新進アーティスト大賞」(山口市主催)を受賞した美術家・平井槙さんのオブジェや、山口の風景をテーマにした絵画の小作品展示がありました。
縁側があるので、ホテルや旅館で温泉に入ってから、お風呂あがりにペロさんの縁側でジェラートをいただくのもいいですね。
■季節を楽しむジェラートメニュー
ジェラートには旬の食材を使うため、メニューは日によって変わります。いちご、柑橘、りんご、きなこ、栗など、季節に合わせてさまざまなものが登場しますよ!冬には、お好きなジェラートにあつあつのあずきをかける「こぼれあずき」というトッピングも登場します。
山口県内のさまざまな食材を、ぜひジェラートで味わってみてください。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。お店の都合や事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。 訪問日:2015-07-18
SL「やまぐち」号でいく、のんびりレトロな旅(その2)
■津和野観光を始める前に・・・
新山口駅を出発して約2時間の午後12時58分(平成27年7月現在)に山陰の小京都「津和野」に到着します。復路の新山口駅行は15時45分発(平成27年7月現在)なので、滞在時間は約2時間45分。まずは津和野駅を出てすぐ左にある「観光案内所」を訪ねて観光マップをもらいましょう。
今回は駅を出て正面にある商店の貸自転車を利用して、効率よく史跡や名所をまわるプランをご紹介します。こちらの商店では、チャイルドシートのある自転車やお子様用の自転車も用意してあります。ちなみに津和野町、「津和野今昔―百景図を歩く」が、文化庁が認定する平成27年度「日本遺産」に選ばれました。(詳細はこちら)
津和野駅到着。乗客のみなさん、「お疲れ様」、とSL「やまぐち」号をねぎらっています。
観光案内所では観光マップやパンフレットをもらうことができます。
駅前にある貸自転車屋さん。いろんな種類の自転車が用意されています。
■津和野観光スタート! 「転車台」
津和野はSLやまぐち号の折り返し地点。いったいどのように向きを変えているのでしょうか。その秘密は、全国的にも珍しい「転車台」にあります。津和野駅を出て左側の道を約400m進み、踏切を渡ると「転車台」見学場所が用意されています。SLやまぐち号が津和野駅到着してから約20分後に転車作業が行われます。
鉄道ファンの方だけでなく、お子様にも人気のスポットです。
■本町通り
次は津和野駅方面に戻り、古い町並みが残り、酒蔵や商店のある本町通りに向かいます。
■殿町通り
本町通りを過ぎると武家屋敷、カトリック教会、鯉の泳ぐ掘割(水路)のある殿町通りに出ます。
■「太皷谷稲成神社」
殿町通りを過ぎると石の鳥居が見えてきます。その鳥居を抜けて道なりに進むと太皷谷稲成神社の参道入口です。
頂上にある本殿までは、朱色の千本鳥居をくぐりながら約260段の石段を登っていきます。
江戸時代の1773年、城の鎮護と領民の安穏を願って建立されました。日本の五大稲荷神社のひとつとして数えられています。(太皷谷稲成神社の詳細はこちら)
■「森鴎外記念館・旧宅」
殿町通りから津和野川にかかる津和野大橋を渡って進むと明治の文豪・森鴎外を紹介する記念館があります。(森鴎外記念館・旧宅の詳細はこちら)
■津和野町立安野光雅美術館
「ふしぎなえ」や「旅の絵本」など子供向けの絵本で有名な津和野町出身の画家、安野光雅の美術館。別館にはプラネタリウムもあります。津和野駅のすぐ近くにあるので、観光ルートの最後にしておけば、滞在時間を有効に使えます。(津和野町立安野光雅美術館の詳細はこちら)
■復路 SL「やまぐち」号に乗って湯田温泉駅へ
15時45分に新山口駅行き上りが発車します(平成27年7月現在)。復路の特徴は、急こう配の登り坂がないため所要時間が短く、往路で記念撮影ポイントだった地福駅、仁保駅は通過します。また、往路では最後尾だった展望デッキが復路では先頭客車となるため、往路の旅で開放感をしっかり味わっておきましょう。
■湯田温泉駅に到着!
津和野駅出発後、約1時間30分で湯田温泉駅に到着します。大きな白狐のモニュメント、ゆう太くんがお迎えしてくれます。ゆう太くんは湯田温泉のマスコットキャラクターなんです。
湯田温泉にある「狐の足あと」では、カフェや足湯(大人200円、小・中学生100円)があります。(湯田温泉駅から「狐の足あと」までの道順はこちら)スタッフの観光案内や自由に使えるタブレット端末も用意されています。
「狐の足あと」で旅の疲れをちょっと癒しながら、湯田温泉のスポット情報をゲットしてみましょう。お気に入りのスポットがきっと見つかりますよ!
SL「やまぐち」号でいく、のんびりレトロな旅(その1)
山口市を縦断し、島根県まで続くJR山口線。
ここは西日本でも数少ないSLが走る路線としても有名です。
今回は、新山口駅からSL「やまぐち」号に乗って山陰の小京都「津和野」を観光する、のんびりレトロな日帰り旅行プランをご紹介します。
■SL「やまぐち」号のチケット購入はお早めに
SL「やまぐち」号は3月中旬から11月上旬までの土日、祝日にJR新山口駅-JR津和野駅間を1往復する観光列車です。新山口駅発、津和野駅着の下り停車駅は、湯田温泉駅や山口駅など8駅で、どの駅でも途中乗車、下車することができます。今回の旅のプラン、新山口-津和野間片道の料金は、乗車券、指定券合わせて大人1名:1660円(子供830円)です。年間の運行計画と空席状況は、こちらをご覧ください。
チケットの購入は「JRみどりの窓口」で乗車日の1か月前から可能です。夏休み期間や秋の観光シーズンは特に混み合うので、こまめに空席情報を確認してくださいね。
■首都圏からでもその日にご利用できます
関東の方で、飛行機をご利用の場合は、羽田空港→山口宇部空港の午前7時20分の便に搭乗し、山口宇部空港→新山口駅の午前9時15分のバスに乗れば、午前9時45分には新山口駅に到着します。
新幹線をご利用の場合は東京駅→博多の午前6時16分の「のぞみ3号」に乗車すれば新山口駅に午前10時38分に到着します。飛行機、新幹線どちらで来られても、SL「やまぐち」号の午前10時48分の発車に間に合います。(平成27年7月現在)
湯田温泉駅は午前11時4分発(平成27年7月現在)ですので、乗車前日に湯田温泉の旅館・ホテルに泊まって疲れをいやし、朝風呂でゆったりのんびり温泉を堪能した後や、午前8時にオープンする「狐の足あと」の足湯でゆっくりした後にSL観光、というプランもお薦めです!
■新山口駅に着いたら、手荷物を預けて「手ぶら観光」
〜SL「やまぐち」号の旅は、湯田温泉がだんぜん便利です!〜
「思いっきり旅を満喫したいけど、この大きなキャリーケースが・・・」
そんな旅の悩みを解決してくれるのが、「手ぶら観光サービス」。湯田温泉の旅館・ホテル(対象宿泊施設はこちら)をご利用の場合、新山口駅から宿泊される施設まで、なんと「予約不要」・「無料」で手荷物を運んでくれるんです!「手ぶら観光サービス」は、新山口駅新幹線改札口にある「新山口駅観光案内所」でお申込みできますので、気軽に声をかけてくださいね。
■新幹線改札からSL「やまぐち」号が待つ1番線へ
SL「やまぐち」号は、新山口駅北口(在来線)の1番線から午前10時48分に発車します(平成27年7月現在)。在来線乗換改札口から1番線ホームまでは、橋上通路を利用します。駅構内を流れる童謡「♪汽車ポッポ」や「♪汽車(今は山中)」が、SLで旅するワクワク感を盛り上げてくれます。途中、トイレもありますから、お子様連れはこちらでちょっと休憩を。
■出発前の記念撮影&お買い物はお早めに
出発の30分前にはSL「やまぐち」号が1番線ホームに入ってきます。1番線ホームは昭和レトロ調で煉瓦づくり風の駅舎になっていて、駅名標も「おごほり」と左から書かれています。(新山口駅は平成15年までは小郡駅と呼ばれていました)
機関車の正面を背にした記念撮影や、お子様用の駅員ユニフォームの貸し出しもあるので、出発前の時間を有効に活用しましょう。出発直前は混雑しますので、ベストポジションでの思い出づくりは、お早めに。
車内販売で弁当や飲み物・お菓子等も用意されていますが、売り切れてしまうこともあるので、新山口駅のホームで買っておいた方が安心かも。
■いよいよ出発。多彩な客車でレトロ気分を満喫
「ポーッ」という大きな汽笛とともに新山口駅を出発。津和野まで約2時間の旅の始まりです。ゴーットン、ゴーットンという独特の変則的な揺れが、SLに乗っていることを実感させます。SL「やまぐち」号には「大正風」「明治風」「昭和風」「欧風」「展望車風」の5つの客車タイプがあります。どの客車も電燈や網棚などディテールにまでこだわって、レトロな雰囲気を演出しています。チケット購入時、席に余裕があれば、希望の客車を指定できるのですが、一番人気はやはり開放型の「展望デッキ」がある「展望車風」。もちろん「展望デッキ」にはどなたでも入れますので、ご安心を。各客車を探検して、それぞれの雰囲気を楽しんでみましょう。また、車内アナウンスも停車する各駅周辺の史跡や観光地、名産を紹介するなど、SLの旅ならではの趣向が凝らされています。旅のプランの参考にしてくださいね。
ここまでご紹介したSL「やまぐち」号の客車ですが、実は平成29年9月から旧型の客車を復刻した新型車両になるんです。SL全盛期の客車を味わえるのも楽しみですが、現在の客車に乗ることができるのもあとわずかです。みなさんも早めに乗っておかれることをお勧めします。(平成27年現在)
■荷物室があるのでベビーカーも持ち込んでもO.K.
SL「やまぐち」号の3号車と5号車には荷物室があり、座席や網棚に収まらない荷物を置くことができます。ベビーカーを持ち込むことができるので、まちの散策が醍醐味の津和野にも安心して行けますね。
■SL「やまぐち」号の楽しみ方①「心がほっこり、市街地ステージ編」
「列車で2時間の旅」と聞けば、客車内にずっといるから退屈するんじゃないのかな?と不安になりますよね。でも山口市を縦断するSL「やまぐち」号の旅は、レトロな客車だけでなく車窓から見える風景も多彩。見どころ満載なので、終着駅津和野までの風景を3つのステージに分けて楽しむことをお勧めします。
まずは、新山口駅〜山口駅までの「市街地ステージ」。発車して間もなくすると車掌さんが「沿道の方が手を振って見送ってくれるので、手を振り返して」と、アナウンス。本当かしら?と車窓を見てみると、線路沿いには笑顔で手を振るたくさんの人たちが!住宅地をSLがゆっくり進むこのステージは、山口市民にとっても週末の楽しい恒例行事。市民みんなでSLの走る街、山口市を盛り上げようという気持ちが伝わってきます。座席から手を振るだけでなく、1号車の展望デッキにも立ち寄って思いっきり手を振ってみましょう。心がほっこりするステージになりますよ。
■SL「やまぐち」号の楽しみ方②「記念撮影&お弁当、山岳ステージ編」
次は山口駅〜篠目駅間の「山岳ステージ」。津和野行き、下り列車では長めに停車する駅が2つあります。そのひとつが6分間停車する仁保駅。理由は、市街地から標高差約250mを一気に駆け上がるため、石炭と水の補給を行うからです。ここが1回目の記念撮影ポイント。乗客の皆さんもいっせいにホームに降りていきます。石炭を釜にくべたり、点検をする機関士さんの姿をパチリ。ホーム先端にある陸橋に登って、煙をもうもうと上げるSL「やまぐち」号をパチリ。仁保駅を出ると山口線最長の田代トンネル(1897m)に入ります。その前に注意事項!トンネルに入ると客車内に煙が入ってしまうので、窓はしっかりと閉めておきましょう。展望デッキにいる方も煤(すす)で真っ黒にならないように客車内に避難してくださいね。時計を見ると12時近くになっています。そろそろお腹が減ってきました。次に長めに停車する「地福駅」までの1時間弱をお弁当タイムにすると良いでしょう。
■SL「やまぐち」号の楽しみ方③「のんびりおしゃべり、美しい田園ステージ編」
最後は篠目駅〜津和野駅間の美しい田園ステージ。長いトンネルを抜けると、景色は田園地帯に変わります。かわいく建ち並ぶ赤瓦の家々。線路沿い咲く花々。鳴り響く汽笛の音も相まって、おとぎの国に来たようです。客車の窓越しに美しい風景を見ながら、まったりおしゃべりするも良し、1号車の展望デッキに行って、風を感じながら移ろう景色を眺めるも良し。14分間停車する地福駅は、2度目の記念撮影ポイントです。客車から出て機関車の前まで移動すると、線路を横切る通路があります。線路と同じ高さから見るSLやまぐち号は迫力満点。たくさんの乗客もここぞとばかり記念撮影を楽しみます。リンゴ園のある鍋倉駅、しだれ桜で有名な徳佐駅を過ぎてトンネルを抜けると津和野駅に到着です。
その2へ続きます。
湯田温泉駅から「狐の足あと」まで
■湯田温泉駅から「狐の足あと」まで
今回は湯田温泉駅から「狐の足あと」までの道順について紹介します。
距離は約700メートル、徒歩で約9分です。
湯田温泉駅の構内を出て正面、赤く舗装された道を進みます。
この通りは、おいでませ駅通りといいます。(「おいでませ」とは山口県の方言で「おいでください」という意味なんです。)
途中、押しボタン信号の横断歩道を渡って、さらに赤く舗装された道を進みます。
道路わきにならぶ街灯にフラッグがはためいています。これは平成30年(2018年)に明治維新150年を迎えることを記念したフラッグです。幕末に長州藩の藩庁を萩から山口へ移したことにより、山口の地で木戸孝允や西郷隆盛、坂本龍馬ら多くの志士が薩長同盟など天下の大事を語り合いました。
山口市は明治維新を成し遂げるうえで、その策源地として大きな役割を果たしました。
道すがらマンホールの蓋を見てみてください。 湯田温泉駅でお出迎えしてくれたゆう太君や山口市で8月に行われる、ちょうちん祭りをモチーフにしたマンホールがあるんです。(ちょうちん祭りについてはこちら)
湯田温泉では趣向を凝らしたマンホールが他にも色々ありますので、散策のときに探してみてくださいね。
おいでませ駅通りをまっすぐ進んで、突き当りを右に曲がります。
そして向かって左手、一つ目の側道へと進むため、左に曲がります。
このまま、まっすぐ歩くと左側に公園が見えてきます。井上公園といって、明治維新で活躍した井上馨の生家跡地にあるんです。(井上公園についてはこちら)
そして、この通りは公園通りといいます。
井上公園の前をさらに進むと左側に観光案内の看板が見えてきます。
向かって左側に看板、右側には側道があります。この側道の突き当たりには中原中也記念館があり、中也通りといいます。(中原中也記念館についてはこちら)
この中也通りを進んでいくと・・・
見えてきました。「狐の足あと」。
突き当りを左に曲がると「狐の足あと」の正面入口です。
湯田温泉に来たらまずココへ!!