2015年10月
YCAM(ワイカム)で、最先端の「メディアアート」を体験!
今回は山口市が世界に誇る「山口情報芸術センター」通称YCAM(ワイカム)をご紹介します。
湯田温泉観光案内所で自転車を借りることができるので、湯田温泉から自転車でいってきました。YCAMまでは約8分の道のりです。
■YCAMで体験できる「メディアアート」って?
YCAM で体験できるのはコンピューターや映像などを使い五感で体感できる最先端の「メディアアート」。 最先端のメディアアートが身近に体験できるのは国内では東京の「ICC」、「仙台メディアテーク」、そしてここYCAMの3か所くらいしかないんですよ!YCAMは企画、制作、展示までを一貫して行っているので、「Perfume」の演出を手掛ける真鍋大度氏や明和電機との共作で有名なクワクボリョウタ氏、坂本龍一氏など、世界的にも有名なアーティストがYCAMで作品を作ったりしてるんです。すごいでしょー。
そんなYCAMに今回は、「JackInワークショップシリーズ」を体験しに行ってきました。
■複数の人と「目(視点)」を共有する「JackIn(ジャックイン)」
JackInワークショップの紹介動画はこちら。
「JackInワークショップ」では、参加者が簡易型のカメラ付きヘッドマウントディスプレイを装着して、他の参加者の「目(視点)」を共有する「ジャックイン」状態、つまり「他の人に見えているものが、自分にも見える状態」になった時に、どんな新しい発見があるのかを体験する試みです。
ヘッドマウントディスプレイを装着すると、自分以外の視点も見えるようになります。参加者4人全員の視点を共有するジャックイン状態は、自分の視点がどれなのかはわかるのですが、慣れるまで4つの画面に目移りしてしまい、歩くことさえも、ひと苦労。慣れればぎこちなさはあるものの、自在に動くことができます。でもやっぱり普段とは違う視界。集中力が必要なのでヘッドマウントディスプレイを外すとちょっとホッとします。
■4人全員の視点を共有した状態で「うろ覚えお絵かき」にみんなで挑戦。
まず「うろ覚えお絵かき」に挑戦です。お題は「青信号の人」「野口英世」「キリン」などなど。馴染みのあるテーマですが、はっきりと覚えている人は少ないでしょう。どこまで正確に描けるか、チャレンジです。
青信号の人は前向きだったかな?横向きだったかな?と思っていると、他の人の視点も見えているので、ついついカンニング。走ってたかな?歩いてたかな?とわからなくなると、またまたカンニング。そんなふうに絵を完成させました。
そしてみんなで品評会です。実は参加者一人ひとりの視点も、リアルタイムで追跡できる仕組みになっています。だから、誰がどんなふうにカンニングしているのかバレバレになるんです。この実験で 4人全員の視点を共有した状態のときに「自信がない場合は、目が泳ぐ」ことが実証されました。
■スリル満点!「視点交換鬼ごっこ」
次は、いよいよ本日のメインイベント「視点交換鬼ごっこ」です。4人全員の視点を共有した状態で鬼ごっこをするわけですから、追いかける鬼の視点は当然、逃げる側にも見えています。実際、鬼から追いつめられると、鬼がどんどん迫っているのが見えてしまいますから、ドキドキして必死に逃げ惑ってしまいました。鬼として追いかけるときも、相手の位置を確認し裏をかきながら追いつめるなど頭脳戦としても楽しめます。印象的だったのは、子供のほうが、待ち伏せをしたり、壁にむかって隠れてどこにいるかわからないようにしたりと4人全員の視点を共有した状態への適応が早かったこと。とっても感心させられました。イベントを鑑賞している観客も「鬼が近くにいるよ!」「逃げてー」など盛んに応援して大いに盛り上がりましたよ!
笠原先生は、「100人でジャックインしたときに、他人の視覚を自分の視覚と感じるようになったら知覚が発達して、沢山の目を持つトンボのような超知覚を手に入れることができるかもしれませんね。」と、メディアアートが私たちの生活にもたらす可能性について語ってくださいました。菅沼先生は、「世界でもほとんどの人が体験したことのない視点交換をYCAMではワークショップとして体験してもらっています」とお話されていました。とっても貴重な体験がYCAMではできるんですよ!
YCAMでは、さまざまなイベントやワークショップが展開されています。湯田温泉にお泊りの際は、YCAMを是非訪ねてみてください!今後のイベントはこちらでチェックできますよ。(ワークショップの参加は事前にメールによるお申込みが必要な場合があります。詳しくはそれぞれのイベント・ワークショップのページで確認してくださいね。)
夕食後、雰囲気のいいバーでもう少し飲みたい!そんな時は「電氣ブラン」へ。
■レトロで落ち着いた空間のバー
湯田温泉のホテルや旅館で夕食を楽しんだ後、もう少し飲みたいときには、街をぶらぶらと歩いてみましょう。さまざまな飲食店が並ぶ湯田温泉には、お酒をゆっくりと楽しめるバーもたくさんあります。今回は「浪漫酒場 電氣ブラン」さんへ行ってみました。
県道204号線沿い、ガストさんの2階にあります。階段を上り、通路を奥に進むとお店の入り口があります。通りに面していないので、隠れ家のようなお店です。
店内には、レンガや木の床が内装に使ってあり、レトロ調でおしゃれな大人の雰囲気。カウンター7席は、ゆったりとしているので落ち着いてお酒を楽しめます。
店の奥にはテーブル席が18席あります。木のテーブルが並び、ここもレンガで装飾。レトロ感を感じる空間になっています。他に個室もあります。
■旬のフルーツを使ったカクテル
電氣ブランさんでは、季節のフルーツを使ったカクテルを提供されています。冬はみかん、春はいちご、夏はメロン、すいかなど、旬のフルーツを使った美味しい一杯を作ってくれます。
この日は、柿、梨、りんご、ブドウ、イチジクなどがありました!この中から好きなフルーツを選びます。
梨とブドウを使ってカクテルを作ってもらいました。この日の梨は「秋芳梨」。山口県美祢市秋芳町で生産される「秋芳梨」は甘みと酸味のバランスが良く、みずみずしい食感、大玉の梨づくりが特徴。8月~9月には梨狩りも楽しめます。また、山口市内でも8月~11月は、りんご狩りが楽しめます。
■お酒によく合うフードメニューも充実
お酒に合う料理も充実していて、フードでおすすめなのは「無角和牛のロースト」です。「無角和牛」は、山口県阿武町で生産されている角のない牛。赤身が多く、脂肪分が少ないためヘルシーで、和牛独特の風味があります。かむほどに旨みを感じるお肉です。一度食べてみる価値有り!
おつまみにナッツの盛り合わせも注文。クルミ、アーモンド、マカダミアの盛り合わせでした。万力型のくるみ割りを使って、自分で殻を割ります。これがなかなか楽しい作業でしたよ。
■日本酒を使ったカクテルをオーダー
電氣ブランさんは、カクテルだけでなく、ウイスキーやブランデー、ワインの品揃えも豊富です。日本酒も置いているということなので、山口の地酒を使ったカクテルを注文してみました。山口市の山城屋酒造さんが2014年に、40年ぶりに復刻した「鴻城乃誉(こうじょうのほまれ)」という日本酒を使って、ピンク色のきれいなカクテルを作ってもらいましたよ。
好みを伝えるといろいろなカクテルを提案してくれます。もうちょっと飲みたいとき、一人でも二人でもグループでも、ふらっと立ち寄れるお店です。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。お店の都合や事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。 訪問日:2015-09-29
山口市阿東は西日本有数のりんご産地!?
「狐の足あと」のカフェでは山口産素材のメニューをたくさん取り揃えていますが、なかでも意外なものは「徳佐りんごジュース(ソーダ)」。「えっ!?山口でりんごが採れるの?」 そうです!この「りんごジュース」の故郷は、山口市の北部に位置する阿東町徳佐。標高約250mの田園地帯で、真冬には最低気温が-10℃を下回るほどの寒冷地です。この涼しい気候がりんご栽培に適しているので、徳佐地区では何と16園もの「りんご農園」があるんですよ。
今回は、阿東町地福にある観光りんご園「しもせりんご村」での「りんご狩り」と「ピザ作り体験」を楽しむプランをご紹介しましょう。
■しもせりんご村へ
「しもせりんご村(山口市阿東地福上487番地)」までは、湯田温泉から36km、国道9号線を北上する約50分の道のり。
山口県産の杉丸太で作られた、大きなログハウス。この建物に「りんご狩り」受付があります。
■「りんご狩り」
5.5ヘクタールの広大な敷地に、収穫時期の異なる様々な品種のりんごが栽培されています。その数、なんと27種類。(くわしくはこちら)
「りんご狩り」シーズンは、8月初旬から12月初旬まで。どんな品種が食べ頃か、問い合わせてみてくださいね。営業時間はAM9:00~PM5:00。
ログハウスの1Fが「りんご狩り」の受付です。お一人様(小学生~大人)540円、幼児(3~6歳)330円(平成27年8月31日現在)で、園内ではりんご食べ放題。完熟を迎えた品種の畑まで、スタッフが案内してくれます。レンタルナイフは100円で貸し出しています。収穫したりんごは、もちろん購入できますよ。(くわしくはこちら)
しもせりんご村では、葉をいっぱいに茂らせた「葉とらず栽培」と、袋掛けをしない「無袋栽培」をしています。日光をふんだんに浴びて健康的に育ったりんごは、グッと甘さが増すんですよ。
完熟を迎えたりんごは、右の写真のように果実の下の部分が盛り上がっています。オーナーおすすめの食べ方は、ちょっと拭いて「皮ごとガブリ!」。皮から感じる強い風味と実の甘さ、これぞ「りんご狩り」ならではの味わい方です。
山口県のりんご農家では初めてエコファーマーの認定を受けたしもせりんご村は、有機肥料・低農薬栽培を行っているほか、除草剤は一切使用せず、スタッフが手間をかけて草刈りをしています。
■ピザ作り体験
ピザハウス「ピッツェリア イル ソーレ」では、生地伸ばし、具のトッピング、石窯での焼き上げまでを体験できるコースが用意されています。
お店で出されるピザと同じ食材を使うので、できあがりの味も本格的。スタッフがお手本を見せてアドバイスしてくれるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。(くわしくはこちら)
オーナー自ら設計し、建築した「ピッツェリア イル ソーレ」の建物。
イタリア産小麦粉でつくった生地、グラナパダーノというチーズ、それに自家製の燻製ベーコン、チキンなど、こだわりの食材でピザ作りが体験できます。
ちょっと難しい生地伸ばし。スタッフのアドバイスをよく聞いてくださいね。
小さなお子様でも楽しめるトッピング。おススメのトッピングは、やっぱり「りんご」。生地の真ん中をしきって、ふたつの味を楽しむこともできます。
こんがり焼けて、できあがり!
外はサクッと、中はモチモチの食感がたまりません。りんごとチーズの相性も最高!
ピザ作り体験は予約制でAM11:00とPM2:00の2回。りんご狩りシーズンは平日のみの開催となっています。食材の準備があるので、前日の15時までにお申し込みください。詳しいお問い合わせは、しもせりんご村まで。
■いろいろ楽しめる、しもせりんご村
しもせりんご村の魅力は、初夏のブルーベリー狩り、ジャム作りや燻製づくりの体験工房、バーベキューなど、1年を通して様々な楽しみ方があること。ご家族やグループで思い思いの時間を満喫してみては。
ドッグランなどワンちゃんと遊べる施設もあって、愛犬家には人気のスポットです。
テレビ番組で取材を受けたこともある、しもせりんご村のアイドル、ゴールデンレトリバーの「ポム」くん。収穫前のりんごを狙ってやってきたサルを追い払う「モンキードッグ」でもあります。
ジュースやジャム、アップルパイ、りんごの木で燻製にしたスモークベーコンなど自家製の商品もお土産として人気です。
阿東にはりんご園の他に、夏の新緑や秋の紅葉がきれいな渓谷・長門峡や、参道に約360本の桜並木が立ち並ぶ徳佐八幡宮のしだれ桜などの見どころも。湯田温泉にお越しの際は四季折々で楽しめる阿東まで足を延ばしてみてくださいね。