日本のクリスマスは山口から 〜山口サビエル記念聖堂〜
■五重塔や雪舟だけじゃない!大内文化には西洋の香りも
西洋の香りがする大内文化ゆかりのスポット、それは山口市役所近くにあります。日本にキリスト教をもたらした宣教師・フランシスコ・ザビエルゆかりの教会、山口サビエル記念聖堂です。
実は、日本ではじめてクリスマスが祝われたのはここ山口なんです(その理由は・・・こちら →「12月、山口市はクリスマス市になる。」)
さて、湯田温泉からバスに乗って数分。「白石」のバス停で下車します。山口サビエル記念聖堂が建つのは目の前にある小さな山「亀山」の中腹です。さぁ、徒歩で坂道をのぼっていきましょう。天使幼稚園の園舎を過ぎたら聖堂に到着です。
2本の塔を持つ白い教会はモダンなデザイン。右側の鐘塔には9つの鐘が取りつけられていて、この界隈に暮らす人々は日々の暮らしの中で時計がわりに美しい鐘の音を聽いています。
気持ちばかりの献金をしてマリア像の前を通って静かな堂内に入ると、祭壇やステンドグラスに目を奪われます。
ここは祈りのための空間。毎週日曜日にはミサが行われているそうです。振り向くと高いところにパイプオルガンが見えます。ここではほぼ毎月、「オルガンメディテーション」が開かれています。次回はいつ? 興味のある方は、「山口カトリック教会」のHPで要チェックです。
記念聖堂の1階はクリスチャン記念館。聖堂入り口で拝観料を納めて階段を下ります。ここには、フランシスコ・サビエルやキリスト教関連の資料がいろいろ展示されています。美しい祭具やスペインから贈られたステンドグラスなど、見ごたえもあり。
「サビエル自筆の手紙」もあるんですが、これはぜひ足を運んでご覧くださいね。1991年に焼失してしまった旧聖堂の様子も映像で見ることができますよ。
今回、狐は撮影許可をいただきましたが、クリスチャン記念館内は通常は撮影禁止です。マナーを守って拝観しましょうね。
聖堂の外、向かって左側の坂の下には「ルルドの園」といって岩陰にマリア像が安置してあるところがあります。やさしいきれいなお顔立ちの像ですよ。
■亀山に上がってみよう
さて、山口サビエル記念聖堂と広場をはさんで向かいにある階段。上がるとどんな景色が見えるのかな? 上がってみましょう。ふりむけば、正面に聖堂が。こうして上から見ると前庭の芝生に白い教会が映えて、一層素敵ですね。
さらに階段を上っていくと、そこは亀山公園山頂広場。毛利敬親公の騎馬像があたりを見渡しています。
公園の一角、「うら道」という道しるべから続く遊歩道は亀山の中腹をぐるりと回っています。この遊歩道をパクロード方面(近道)に下りていくと、山口県立美術館の近くに出ることができます。
この遊歩道、ちょっとアップダウンもあり、ウォーキング好きには格好のコースに違いない。但し、この道を行く場合は、「歩きやすい靴で」が正解。
この続き、遊歩道を降りていった先にある山口県立美術館ご紹介編は、こちら。