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西の京 山口 歴史香る街並み巡り(その1)

  天花〜竪小路散策 編

 

■格調高い料亭建物で見惚れる

県庁前バス停から萩・津和野方面へ向かって徒歩約10分のところにある山口市菜香亭

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明治時代から平成の世まで料亭だった建物がそのままの形で移築されたもので、この建物そのものが魅力的! 建具や調度品も昔の丁寧な仕事が感じられるりっぱなもの。思わずためいきが出ちゃいます。

そして百畳の大広間をはじめ館内にかかる数々の篇額! 山口県ゆかりの政治家や実業家、文人たちの手によるもので、三条実美、木戸孝允、井上馨、伊藤博文、佐藤栄作・・・・。そうそうたる顔ぶれです。昔の人は字がじょうず! 文言からも教養の高さが伺えます。

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土日の午後なら、ここでお抹茶とおまんじゅうがいただけます(一席400円)。また、このお座敷をはじめ菜香亭の各部屋は、予約すれば貸室利用ができるんです。お部屋を借りてゆっくり鑑賞や休憩をしたり、ケータリングサービスもあるので歴史ある建物での優雅なランチタイムを楽しめたりもしますよ。

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さて、磨き上げられてつやっつやの板の間に置かれたガラスケースがミュージアムグッズコーナー。菜香亭にちなんだストラップや根付けは山口市在住ガラス作家さんの手によるオリジナル。料亭を切り盛りしていたおごうさま(山口弁で良家の奥様のこと。転じて菜香亭の名物女将・斉藤清子さんの愛称)の似顔絵が愛らしい。

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ちなみに人気ナンバーワンは菜香亭が所蔵する扁額の写真と解説を載せた図録だそうです。

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そして、ここから大殿界隈を巡るならレンタサイクルの利用がお薦め。このあたり、ゆる~い起伏がある土地なので、脚力に自信のない方は電動機付きで。車だと躊躇しちしゃいそうな狭い路地なども、自転車だとスイスイ巡れるので楽しいですよ。

この借りるレンタサイクル、返却はここ山口市菜香亭と山口ふるさと伝承総合センター、それにクリエイティブスペース赤れんがの3施設であればどこでも返却することもできるので便利です。

※レンタサイクルの乗り降り自由の3施設の位置は、こちらの地図をご参照ください。

 

■中世のままの道筋がのこる街並みを巡る

 

山口市菜香亭から八坂神社のそばを通りすぎて竪小路エリアへ。竪小路という通りは一の坂川とほぼ平行に通っています。このあたり、昔、京の街を模して街づくりをした大内のお殿様は一の坂川を鴨川に見立てたんだそうです。

中世室町時代、山口が西の京と呼ばれた頃の名残りで通りに「伊勢大路」とか「大殿大路」とか「錦小路」とかの名がついていたり、一の坂川にかかる橋にも「伊勢橋」「春日橋」「琴水橋」など風流な名前がついているんです。そんな名前を探しながら歩くのも楽しいかも。

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下竪小路に面した山口ふるさと伝承総合センター「まなび館」は古い造り酒屋を改装して、山口の伝統工芸品や一の坂川に放つゲンジボタルの人工飼育を紹介しています。館内は無料で見学できますので、古い建物の内部やお庭などをぜひ、見学していってみてくださいね。

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「たくみ館」ではガラス越しに大内塗制作を見学できます。予約をすれば大内塗の箸づくり体験もできます。

さて、山口の国宝 瑠璃光寺五重塔の屋根は、桧皮葺といって桧の皮の材を少しずつずらして重ねて竹釘で留めていく工法で作られていますが、ここ「たくみ館」玄関前でその桧皮葺を間近に見ることができます。山口市には県内で唯一の桧皮葺職人さんがいらっしゃるんだそうです。

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山口ふるさと伝承総合センターと道を挟んで向かい、大きな屋根がひときわ目立つ龍福寺は大内のお殿様の館があったところ。

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建物は室町時代の代表的な寺院建築なんだそうです。境内は緑やお花がきれい。静かだし季節のお花が楽しめるし、いいなあ。

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秋には紅葉が楽しめます

 

さて、大内文化&歴史探訪(?!)を楽しんだ後は、ちょっと新しいスポットへご案内。

ということで、この続きは part2 大殿大路〜一の坂川散策編 でご紹介しまーす。


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