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2020年は雪舟生誕600年!大内氏&雪舟ゆかりの史跡巡り~常栄寺①~

 

画聖・雪舟と言えば水墨画。

そして、山口市民にとってはゆかりの深い身近な歴史上の人物の一人です。2020年は、1420年の雪舟生誕年から数えてちょうど600年という節目。山口県立美術館では9月15日(火)から10月18日(日)まで、「生誕600年記念 雪舟と狩野派」が開催されます。

代表作の国宝「四季山水図」(防府市の毛利博物館収蔵)など、国宝や重文クラスの数々の作品にお目にかかれる滅多にないチャンスです!

そして、展覧会と併せて、美術館近隣に点在する雪舟関連の史跡めぐりは絶対にオススメ!雪舟に感情移入することで、作品の世界観をより堪能することができるはず。

 

さて、一番に紹介するのはもちろん「常栄寺」の「雪舟庭」。雪舟は国内で複数箇所の築庭に携わっており、中でも常栄寺、医光寺(島根県益田市)、萬福寺(同)、旧亀石坊庭園(福岡県添田町英彦山)の庭園は「雪舟四大庭園」と言われています。なお、雪舟を山口へ招いたのは大内教弘(守護大名大内氏28代)とされ、雪舟は、教弘と大内文化醸成への大きな礎を築いた大内政弘(同29代)の庇護を受けました。

▲常栄寺へは「狐の足あと」から車で約10分。

雪舟庭は、政弘の依頼によるものといわれ、現在の常栄寺がある場所にはかつて政弘の別邸がありました。政弘の母の菩提を弔うために1455年に寺となり、当初は妙喜寺、江戸時代初期に妙寿寺、江戸末期に常栄寺へと名を変えます。名称の変遷は、大内氏滅亡後に山口を治めた毛利氏に関わる移転や合寺によるもので、その過程を簡単に表すと別表のとおり。今回は主題が「雪舟」ですので、なぜこのような移転・合寺があったのかは、機会があればまたその時に…。

 

 

雪舟庭は回遊式の庭園となっています。
どんなお庭でどんな楽しみ方があるのか、
次はその見どころについて紹介していきます!

 

 

【常栄寺】
山口市宮野下2001-1
TEL 083-922-2272

拝観料:大人300円・中高校生200円・小学生以下無料
拝観時間 8:00~17:00(11~3月は16:30まで)


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