錦川通り
維新の志士たちが闊歩したまちかど
バスやタクシーが多く行き交う湯田温泉のメインストリート、通称「湯の町街道(県道204号線)」より一筋北側の通りを錦川通りといいます。今は舗装道路におおわれて見えませんが、錦川という川が流れています。飲食店や観光旅館が立ち並ぶ中、風に揺れる柳に川のほとりの面影が。そして緑陰に碑がふたつ。ひとつは湯田温泉生まれの中原中也の詩碑。小学校の国語の教科書によく使われている「童謡」が刻まれています。もうひとつは酒と旅と温泉を愛した漂泊の俳人種田山頭火の句碑で、この碑の文字は山頭火の日記からとって刻まれたものだそうです。温泉でリラックスしたら思いが素直に言葉となって、いい詩や俳句が作れるかも?
また、通りには白狐のモニュメントや「瓦屋跡」の碑も。瓦屋は幕末から明治初期にかけて、木戸孝允ら維新の志士たちが利用した宿でした。吉田松陰の松下村塾で学び、のちに「日本の小ナポレオン」と呼ばれ、今の日本大学や國學院大學の元となる学校を創設した山田顕義の妻はこの瓦屋の娘です。夫妻や志士たちの時代の錦川はどんな風景だったのでしょうね。
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